当校では、園児から大学生の皆さんが「実用英検クラス」を受講してくださっています。今回は、この実用英検についてのブログです。
「監督をしていると、ライティング(文章を書くこと)を習っている生徒とそうでない生徒の違いがわかります。」という試験監督の感想をそのまま掲載させていただきます。
以下は、英検2級の監督者の所感です。参考にしてください。
【2級監督所感】
「ライティング(文章の書き方)を知っているか、知っていないかの違いについて感じたこと」
【Body(第二・三段落)部分】
Introduction部分の理由を記入する際に、Transition Words(転換語)を効果的に使用しているエッセイとそうでないエッセイが見られた。こうしたライティングの試験やアカデミックなライティングの場合、必要不可欠な転換語(例:First, In addition, For instance, Since)の習得が強く望まれる。
【Conclusion(第四段落)】
英検設問の要件にはないが、最後にまとめの段落があるエッセイとそうでないエッセイが見られた。まとめの段落を始めるにあたって文章をどう書き始めればよいのか(例:For these reasons)知らない場合もあるように感じた。
【単語・熟語・文構造のバリエーション】
これらの豊かさには個人差が見られた。
【段落分けの有無】
英検設問の要件にはないが、段落ごとに改行しているエッセイとそうでないエッセイが見られた。
なお、下記の部分は、どの生徒もできていた。
【Introduction(第一段落)部分】
ほとんどの生徒がイントロダクションとして期待されている、自分の意見(結論)を冒頭で述べていた。(例:I think~. I don’t think~.)なお、内容は各生徒それぞれ異なっておりユニークだった。一般的には「より多くの時間を割くべき」という回答を期待するものの、「より多くの時間を割かなくてよい」とする自分の意見を主張する生徒もいて、大変頼もしく感じた。今回の設問は、どの年齢層にも比較的応えやすい設問だったからか、ほとんどの生徒が十分な文字数の回答をしていた。
参考までに
※より多く時間を割くと書いた生徒と書かなかった生徒の理由など
・割かないべき:幼い時に考えていたことは変わることがあるため。
・割くべき:自分の将来は大切で慎重に考えるべきだから。
設問
Some people say that young people should spend more time thinking about their future careers. Do you agree with this opinion?
「自分の将来の職業についてより多くの時間を割くべきかどうか、あなたの意見を述べなさい。」
解答例(英検協会作成)
I do not think that young people should spend more time thinking about their future careers. First, schools already offer career education. For example, there are classes where students can learn about jobs and careers, and schools often invite guest speakers to talk about their experiences in society. Second, young people should try different kinds of jobs instead of only thinking about a future career. By experiencing these jobs, they can find what skills and abilities they have. In conclusion, I do not believe young people should spend a lot of time thinking about their future careers.
以上、監督所感でした。
ライティングの力は、継続的に学べば上達しますが、文章の書き方を知るだけでも大きく変わります。ぜひご自宅で「ライティングの攻略本を読む」、「スポット的にアライブライティングクラブを活用する」など、色々試してみてください。